ファイナンシャル・マネジメント/ロバートC・ヒギンズ

ファイナンスの初学者向け(要は私向け)の書籍としては、かなり良い部類に入るのではないかと思う。だって、ファイナンスを知らなかった私でも理解できたし:P
ブリーリー・マイヤーズはちょっと・・・という方は、このあたりから読み進めていけば、ちょっとはとっつきやすくなるのではないかと。あと、初学者向けには「道具としてのファイナンス」もお勧めらしい(私は持っていないけど、周りの評判は結構良い)。
本書がカバーしている範囲は、財務諸表の解釈(第1章)から財務予測(第3章)、財務構成の決定(第4章)、DCF法(第5章)、感度分析(第6章)をやって、事業価値評価(第7章)まで。かなり範囲は限定されているが、基礎となるところは押さえられているし、記述が分かりやすいので、独学向けとしてもいいんじゃないかと思う。MBAファイナンスの教科書としてはちょっと物足りないけど、ちゃんと勉強したければ他の教科書を読んでくれ、という感じか。

で、なんで今更(?)この本のレビューを書いているかというと、ブックオフでこの本の古本が105円で売っていて、つい買ってしまったから。私が入手したのは第4版(1996年)。2002年に新版が出ているらしいが、新版はもっと内容が充実しているのかも知れない(厚みも増したようだし)。でもいくら旧版とはいえ、この本が105円とはお買い得だったなあ。